- ホーム
- 秋の味覚におすすめの秋酒3選
10月に入り急に秋めいてきましたが、秋といえば味覚の秋ですね。
そんな季節にぴったりの日本酒を取り上げてみました!
「秋上がり」「ひやおろし」とは?
1.「秋上がり」「ひやおろし」の味わいの特徴は?
2.今回セレクトした3銘柄/a>
2-1.【六歓 秋上がり ほくほく 純米大吟醸原酒】 (東和酒造有限会社)
2-2.【福無量 特別純米原酒 ひやおろし 明治蔵熟成】 (沓掛酒造株式会社)
2-3.【秋 純米大吟醸 光武】 (合資会社 光武酒造場)
「秋上がり」「ひやおろし」とは?
1.「秋上がり」「ひやおろし」の味わいの特徴は?
先に説明しました様に、春から秋にかけての熟成により、旨味が増して味わいにまるみや深みが増してきます。ですから、これからの季節の味覚、例えば松茸、しめじや椎茸といったキノコ。栗や銀杏などの木の実。脂の乗った焼き魚。お出汁を使ったお椀や鍋物などの、旨味の強い食材や料理と大変相性が良くなります。
その反面、新酒や生酒の様なフレッシュさやフルーティさは無いので、冷やすのでは無く、常温から燗酒で、食中酒として味わうのが美味しいでしょう。
2. 今回セレクトした4銘柄
・テイスティングコメントは、常温(やや高めの28℃)。燗は、ぬる燗(42℃)と上燗(50℃)で行いました。2-1. 【六歓 秋上がり ほくほく 純米大吟醸原酒】 (東和酒造有限会社)
・出来上がったお酒を生のまま瓶に詰め、3℃の低温で貯蔵し、ゆっくりと熟成させて出荷前に火入した純米吟醸酒。
・上立ち香は、バナナを思わせる少しフルーティさとマシュマロの様なふんわりした甘さを感じます。
・口当たりは、原酒ということもあり少し辛く感じますが、スッキリした旨味とちょっとふくよかな感じの酸味がありキレが良い味わいです。
・軽やかな感じですので、秋の旨味のある食材や料理にはオールマイティなお酒。
《 燗をつけると 》
・ぬる燗では味わいに濃醇さが増してくるので、更に味の濃い料理にも相性よし。上燗だとキレが際立ってスッキリした味わいに。燗冷ましによる味わいの変化を楽しんでみるのも良いでしょう。
☆ 商品ページ:六歓 秋上がり ほくほく 純米大吟醸原酒
2-2. 【福無量 特別純米原酒 ひやおろし 明治蔵熟成】 (沓掛酒造株式会社)
・極寒気に仕込んだお酒を一度火入れの後、瓶熟成。明治時代に建てられた蔵の中で秋口まで20℃で常温熟成させた純米原酒。
・香りはあまり強くありませんが、熟した印象の干し椎茸やクルミを思わせる旨味やほろ苦さをイメージさせます。
・口に含むと口当たりはソフトですが、昆布出汁の様な旨味のある骨太で濃厚な味わいで余韻も長いので、みそ味などのしっかりした味付けや、濃い味付けのお出汁を使った料理、あるいは中華料理などコッテリした料理など、寒くなる秋から冬の暖かい料理にしっかり合うお酒。
《 燗をつけると 》
・ぬる燗では、まろやかさが増してきますが、やや苦味を含んだ酸味も立ってくるので、もう少し抑えめの常温から人肌燗(35℃)までの間で旨味を楽しむのがおすすめです。
☆ 商品ページ: 福無量 特別純米原酒 ひやおろし 明治蔵熟成
2-3. 【秋 純米大吟醸 光武】 (合資会社 光武酒造場)
・一度火入をしたお酒を、ひと夏を越して秋上がりする頃合いまで蔵の中で瓶熟成させ、まろやかな旨みと奥行きのある味わいに仕上げた純米大吟醸。
・上立ち香りはやや弱いですが、パイナップルを思わせるフルーティさの中にクルミのように熟成した旨味も感じます。
・口当たりはソフトで味わいも柔らか。まろやかな酸味と旨味があって、キレイな酒質のお酒なので、冷やすか常温くらいが飲み頃。
・合わせるお料理は、白身魚のちり鍋やカニ料理など、繊細な味わいの料理に相性良しでしょう。また、生牡蠣などにも旨味がしっかりある酒質なので、爽酒でリセットさせるのとは異なる味わいが楽しめそう。
《 燗をつけると 》
・ぬる燗では、更にまろやかになる一方、少し甘さを感じる。また更に温度の高い上燗では旨味に酸が立ってくるので、鍋物などに合わせて燗をつける場合には、日向燗(30℃)程度にしておいたほうが美味しい。
☆ 商品ページ:秋 純米大吟醸 光武
まとめ
・今回セレクトした3銘柄の様に、「秋上がり・ひやおろし」といっても蔵元によって個性が違いますが、季節のお酒らしく、それぞれ秋の食材や料理にぴったりです。秋上がり・ひやおろしで、一味上の秋の味覚を楽しみましょう。